カスレを代表するように本物のフランス料理は郷土料理であると語るのは来日して半世紀を迎えたAndré Pachon アンドレ・パッション氏 。
代官山の星付きレストランPACHON パッションやビストロのLe petit bedon
ル・プティ・ブドン、その他にもケータリングやウェディングなど様々な事業を展開されている料理人です。
フランスでは カスレの王と言われていたマルセル・エメリック氏に師事、その後カナダのモントリオールにあるHotel Mont Gabriel ホテル・モン・ガブリエルでスーシェフを務めたそうです。
1970年の大阪万博を機に来日し、日本人女性と結婚したことから日本に永住することを決めたそう。
この書籍では彼の出身地である南仏のオクシタニー地方からプロヴァンス、ローヌ、ロワール、ノルマンディー、ブルターニュなどフランス各地の郷土料理が紹介されています。
単にルセットだけが並べられているのではなく各地域の特徴や料理の考察、マリアージュさせるべきワイン、フランスの食風景として食文化についても言及してます。
ルセットについてもステップバイステップの写真と共に手順が示されており、
アンドレ・パッション氏によるちょっとしたコツやアドバイスも非常に分かりやすいです。
450ページほどある大容量の書籍ですが、決して堅苦しくなく1ページ1ページが楽しく引き込まれてしまいます。
フランスの郷土料理に興味がある方にはぜひ見て頂きたい1冊です!
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