単純に美味しい料理を作るために歴史を知る必要はないのかも知れません。
しかしその食文化が時代と共にどのように変化してきたのかを知ることによって、より料理の深い部分に触れることができるのではないでしょうか。
むしろ料理や菓子に携わっていると自然とその成り立ちや由来が気になってしまうもの。
この書籍ではフランス料理が歩んできた歴史を非常に分かりやすく解説されています。
フランス料理の歴史といえば必ず登場するAuguste Escoffier オーギュスト・エスコフィエやAntonin Carême アントナン・カーレムといったフランス料理の文化を一躍発展させた人物はもちろん、Taillevent タイユヴァン、La Varenne ラ・ヴァレンヌ、Menon ムノン、Parmentier パルマンティエ、Antoine Beauvilliers アントワーヌ・ボーヴィリエ、Brillat Savarin ブリヤ・サヴァランといった19世紀までの時代を象徴する人物にも言及しています。
19世紀から現在に至るまで、多くの料理人がその文化を発展させてきたフランス料理。
単に人物の紹介だけでなくその人が何を思い新しい手法を用いたのか、その時代に何があり料理が変化していったのかなどが解説されているので読みやすいです。
単純に昔の料理名を見ているだけでも楽しいのは私だけでしょうか?
フランス料理がより面白くなる1冊です!
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