昨日エッフェル塔からミシュラン・フランス2021のセレモニーが生中継されましたが、皆さまご覧になられましたでしょうか?
今回のセレモニーでは11名のパティシエが選ばれたPassion Dessertやサステナビリティを評価するEtoiles Vertes、その他新たに星を獲得したレストランの紹介が行われました。
ただ、何より注目なのは新たに三つ星を獲得するレストランが登場するのかという点ではないでしょうか。事前に色々な噂が飛び交っていましたが、今回マルセイユにあるレストラン、AM par Alexandre Mazziaが見事三つ星に昇格しました!
シェフであるAlexandre Mazzia アレクサンドル・マツィア氏の経歴に軽く触れておきたいと思います。
生まれはコンゴ共和国のPointe-Noir ポワント・ノワールという街。
15歳までこの街に住んでいた彼は母親と妹とともに毎日大西洋に沈む夕日を眺めていたそうです。
海の香りや港の魚介の香りは今でも彼の料理のモットーの一つとなっているとのこと。
また、10代の頃にパリのJoël Robuchon ジョエル・ロブションに家族で食事に行ったのも記憶しているそう。
キャリアとしてはFauchon フォションでPierre Herme ピエール・エルメ氏に師事、その後スペインのMartín Berasategui マルティン・ベラサテギ氏、Michel Bras ミシェル・ブラス氏、Alain Passard アラン・パッサール氏など偉大なシェフの元で腕を磨き、スペインの三つ星レストランABaC アバックに勤務します。
2011年にはGault & Millau ゴー・ミヨーの« Jeune talent »に選ばれ、さらに注目を集めました。
その後2014年に自身のレストランAMをマルセイユにオープン、すぐに人気店となりました。
2015年には一つ星、2018年にGault & Millauの«cuisinier de l'année»に選出、2019年に二つ星、そして2021年にとうとう三つ星獲得に至ったようです。
200以上のスパイスを巧みに用い、魚介にも強いこだわりがある彼の料理を一度食べてみたいですね。
見事ミシュランの星を獲得したみなさま、おめでとうございます!
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