シェフ情報 フランス ヤニック・アレノ氏

世界各国のシェフの情報を集めていきたいと思います。


今回はフランスを代表するシェフの一人、Yannick Alleno ヤニック・アレノ氏について。






生年月日は1968年12月16日。

パリの中心から北東に電車で20分程の位置にあるPuteaux ピュトーで生まれた。
景観保護の規制などがあるパリに比べて大型施設や高層ビルが建ち並ぶ現代的なコミューンだ。

パリ郊外で育ち、家族経営のビストロで幼少時代を過ごした。
小さな頃から厨房に入っており、当時を“母に抱かれているよりキャスロールに入っている方が多かった”と語っている。幼い頃から料理に対して情熱を持ち、料理人になることを決めていたそう。

サンクルーにある職業高校 lycée Santos-Dumont リセ・サント・デュモンに進学し、2年間を過ごした。

最初に見習いとして働いたのは1919年創業の老舗ホテル、Hôtel Lutetia オテル・ルテシアのパティスリーだそう。


初めてのキャリアをスタートさせたのはパリの凱旋門近くにある五つ星ホテル、Royal Monceau ロイヤル・モンソー。
コミとして勤務し、MOFであるGabriel Biscay ガブリエル・ビスカイ氏と師事した。

次に働いたのはSofitel Sèvres ソフィテル・セーヴルというホテル。ここでもMOFのRoland Durand ロラン・デュラン氏とマルシャル・アンゲハール氏の元で腕を磨いた。

1994年からパリの老舗レストラン、Drouant ドルーアンで働いたが、ここでの時間が彼の人生においての一つのターニングポイントだったそう。



当時シェフを務めていたのはLouis Grondard ルイ・グロンダール氏で、彼から規律や料理の方向性を学び料理人として成長したそう。

約5年間をドルーアンで過ごしたがその間にPrix international Auguste Escoffier、 Prix international Paul Louis Meissonnier、Champion de France de cuisine artistique など様々なタイトルを受賞し、1999年にはボキューズ・ドールで第2位に輝いた。



ポール・ボキューズ氏と出会ったのは1998年のボキューズ・ドールの準備をしていた頃。大会の後もいろいろと気をかけてくれ、彼のキャリアを常にサポートしてくれたそう。

ヤニック・アレノ氏はポール・ボキューズ氏の事を敬愛し、彼にとってのジダンだと語っている。(ジダンは偉大な指導者としてとして 評価されている)


1999年にはとうとうシェフのポジションで働く事になる。
場所はオペラ座のすぐ近く、五つ星の評価を得ているホテル、スクリーブ。


このホテルでシェフとして指揮を執り、その創造的で美しい料理がゲストの心を掴んだ。同年にミシュラン一つ星を獲得、2002年にはミシュラン二つ星の栄光に輝いた。


2003年にパリで最も歴史あるホテルであるMeurice ムーリスにシェフとして就任、74名のチームをまとめるシェフとなった。


慢心する事なく努力を続け、彼らしい料理を確立していった。


その結果、翌年の2004年にはミシュラン二つ星を獲得、2007年にはとうとうミシュラン三つ星の評価を得た。


2008年に自身の名を冠したレストラン・グループ、le Groupe Yannick Alléno を設立、ますます活躍の場を広げている。




今回はこのあたりで一旦区切りをつけさせていただきます。
また続きも後日書きたい思っておりますので、少々お待ちください!


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